僕には数字が風景に見える

ぼくには数字が風景に見える

ぼくには数字が風景に見える

生協書籍部に並んでいる時には全く興味が湧かなかったが一般書店であまりにもおいしそうに陳列されているので買ってしまった。小川洋子さんと茂木健一郎さんというやたら豪華な帯の名前にでも惹かれたのだろうか。
買って失敗したと思っている。この本が陳列されている場所が自然科学コーナーでなかった時に気づけばよかったが、これは普通の手記だ。数学者が出てくるわけでもないし、数学の話をするわけでもない。タイトルや表紙からサイモン・シンが書くようなものを期待しながら買った身としてはがっかりである。それでも途中で放り出さずに通して読んでいるのでそのような偏見を除けばきっといい仕事なのだろう。いつか読み返す気になればいいが。