遠藤金融のやさしさ
カイジがアニメ化されたのでよろこんで見ていた。するととんでもない返済額早見表が出てきた。この返済早見表、一切返済しないプランで2年分程度の長さがあるのだ。貸付先の返済が滞ることが日常化しているのではないかと他人事ながら(アニメ中の事ながら)心配になるが、よくよく観察してみるとこの金融会社のやさしさが見えてきた。
まず、主人公カイジは30万円を一月複利20%で借り入れて、一銭も返さずに14ヶ月が経過している状態である*1。これは年利791.6%(!!)で毎月元利均等残債方式で毎月0円返済していたことにあたる。自分のカードの利用の手引きを見て確かめたところ、返済時につく利息は毎月1円未満が切り捨てられているようだ。作中の遠藤金融で借りた場合と私がカードで借りた場合の返済額早見表をつくってみると、
借入額30万円年利791.6% | 遠藤金融(万円) | 私のカード(円) |
---|---|---|
1月目 | 36 | 360000 |
2 | 43.2 | 432000 |
3 | 51.8 | 518400 |
4 | 62.2 | 622080 |
5 | 74.6 | 746469 |
6 | 89.5 | 895795 |
7 | 107.4 | 1074954 |
8 | 128.9 | 1289944 |
9 | 154.7 | 1547932 |
10 | 185.7 | 1857519 |
11 | 222.9 | 2229022 |
12 | 267.4 | 2674826 |
13 | 320.8 | 3209791 |
14 | 384.9 | 3851749 |
15 | 461.8 | 4622098 |
この通り。借入れから14ヶ月目のカイジは同じ利率でその辺にあるカードで借入れた時よりも6749円も借金が少なく済んでいるのだ。これは1000円未満の金利を切り捨てていらっしゃる遠藤金融様のおかげ。きっとカイジはここまでわかって遠藤さんに感謝していたに違いない! そう思うと作品後半のカイジの切れ者っぷりも納得です。いやはや。