ありがとう腕時計

いつも一緒にいてくれた。しっかりとした存在感のある奴だった。僕より少しかっこよく、正直時には嫉妬した。


腕時計が壊れました。常に身に着けていたものだけに悲しみも深いです。思えば六年以上もこいつと一緒でした。初めは少し気になったけれど、もう今では左手首にあの重さ、あのチクタク音がないと逆に調子が狂います。
慣れていかなきゃな、あいつがいないことにも。