五次元の世界

同じブルーバックスの「二次元の世界」や「四次元の世界」等のn次元の世界は名作だった。だがこれはあまりにも迷作。

五次元の世界―現代科学とUFOをつなぐもの (ブルーバックス 437)

人間の起源からUFOまでをこの薄い本に詰め込んでいるので無茶が起きないはずが無い。さらに五次元宇宙の存在まで語り出すのだから始末に負えない。
最終章の本論と思しき五次元宇宙論の部分を読むと、それまでの人間の起源に関する話はただの前言い訳に過ぎないとわかる構成になっている。この仕掛けにはどんなミステリも敵わないだろう。
馬鹿な話が好きなら是非。